
ラグビー・リーグワン2部に所属する日本製鉄釜石シーウェイブス(釜石SW)の新ヘッドコーチに、オーストラリア人のトウタイ・ケフ氏(51)が就任した。ケフ氏は1999年のラグビーW杯で優勝したオーストラリア代表チームの中心選手で、トンガ代表のヘッドコーチを務めるなど指導経験も豊富。低迷するチームの立て直しに期待がかかる。
就任は4日付で、釜石SWが岩手県釜石市で開いた記者会見で発表した。ケフ氏は昨季2部最下位のチームについて「粘り強いが、試合中の判断力やさまざまな技術の水準を上げる必要がある」と指摘。秋田県出身の桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(58)は「国内でも選手やコーチの経験があり、日本ラグビーを熟知している。指導力も高い」と起用の狙いを語った。
釜石SWは東北地方唯一のリーグワン所属チームで、前身はラグビー日本選手権最多タイの7連覇を達成した新日鉄釜石。しかし3季連続で3部との入れ替え戦に回るなど苦戦続きで、昨季終了後にヘッドコーチが退任した。【奥田伸一】
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