/437 上田岳弘 倉田悟・絵

Date: Category:カルチャー Views:2 Comment:0

 大きな船の船長と小さな船の船長は壁のへりで、その確かすぎる壁を越えてさらに遠くに行くことができないか試行錯誤を繰り返していました。しかし、行き詰まりを感じていたのは否めません。そんなある日、大きな船の船長は、小さな船の船長にこんなことを訊(たず)ねました。

「君は陸で皆が何をしているか知っているか?」

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