自民党は8日、党本部で党大会に次ぐ重要な意思決定機関である両院議員総会を開いた。議題は「参院選の総括と今後の党運営」。参院選大敗に加え、日米関税合意を巡る日米両政府の見解の相違が明らかになり、早期退陣を求める声が高まるなか、当面の続投に理解を求めてきた石破茂首相(党総裁)が自身の進退をどのように説明するかが焦点となる。
7月28日にあった非公式の両院議員懇談会では、森山裕幹事長が8月中に参院選の敗因分析などを総括し、「報告書がまとまった段階で、自らの責任は明らかにしたい」と述べた。だが、首相に早期退陣を求める意見が噴出し、懇談会は予定の2時間を大幅に超え、4時間半に及んだ。
執行部は翌29日、議決権のない両院議員懇談会ではなく、首相の責任を追及する正式な場として総会の開催を求める署名活動が拡大していることを踏まえ、総会を開催すると発表していた。
7月20日投開票の参院選で、自民、公明両党は計50議席に届かず、非改選を含めても、衆院に続き参院も過半数割れした。自民の獲得議席も過去3番目に少ない39議席にとどまった。
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