ヒロイン・りんの妹の一ノ瀬安
俳優・早坂美海が2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演することが8日、分かった。NHKドラマ公式Xで発表された。早坂は朝ドラ初出演。作品は、明治時代に看護の世界に飛び込んだ2人が“ダブルヒロイン”となるバディドラマ。看護師という職業の確立に大きく貢献した実在の人物、大関和(おおぜき・ちか)さんと鈴木雅(すずき・まさ)さんがモチーフとなる。見上愛は大関さんがモチーフの一ノ瀬りんを、上坂樹里は鈴木さんがモチーフの大家直美を演じる。早坂が演じるのは、りんの2才下の妹・一ノ瀬安。やがては良家に嫁ぎたいと思っており、家族の動向を冷静に見ている人物という。
早坂は出演の意気込みをコメントした。
「今回『風、薫る』という作品に参加できることを心から光栄に思います。私が演じる一ノ瀬安は、家族を明るく照らす存在でありながら、まだ幼さや繊細さも残る女の子です。小さいころから憧れていた朝ドラの世界に、自分が飛び込めることが夢のようで、ドキドキとワクワクでいっぱいです。画面の向こうのみなさんにも、吹き抜ける風のように、この物語が届きますように。一瞬一瞬を大切に、精いっぱい演じさせていただきます」
今回が初めての朝ドラ出演となる。
「これまでも何度もオーディションに挑戦して、そのたびに悔しい思いをしてきました。だからこそ今回、一ノ瀬安という役に出会えたことが本当にうれしいです。小さいころから朝ドラを見ていて、どんな困難にも負けず前を向いて生きる登場人物たちに心を動かされてきました。あのあたたかくて力強い世界に憧れていた私が、今度はその一員として作品をつくる側になれると思うと胸がいっぱいです」
作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについてもコメントした。
「看護は、体だけでなく心にも寄り添うお仕事だと思います。母が介護の仕事をしていて、『そばにいてくれる人の存在や言葉に救われる方がたくさんいる』とよく話していました。その言葉を聞くたびに、人に寄り添う力の大きさを感じてきました。看護も同じように、患者さんやその家族にとって大きな支えになるものだと思います。今回のドラマを通して、そうした看護のあたたかさや大切さを私自身も学び、安としてもそっと寄り添える優しさを大切に演じたいです」
ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等についても語った。
「那須は空気がきれいで自然が豊かで、とても癒やされる場所だなという印象があります。栃木には以前訪れる機会があり、美しい景色やあたたかい人たちに触れて、心が穏やかになるような時間を過ごしました。今回の作品の舞台とも重なるので、そんな魅力的な場所で撮影できることをとても楽しみにしています」ENCOUNT編集部
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