スマホでマイナ保険証、9月中旬開始 医療機関「カードも持参して」

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スマートフォンに搭載されたマイナ保険証に対応するための機器。右手前にあるのが、スマホに対応するカードリーダー=東京都目黒区で2025年7月2日午後0時33分、寺原多恵子撮影 拡大
スマートフォンに搭載されたマイナ保険証に対応するための機器。右手前にあるのが、スマホに対応するカードリーダー=東京都目黒区で2025年7月2日午後0時33分、寺原多恵子撮影

 福岡資麿厚生労働相は8日の閣議後の記者会見で、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」の機能を搭載したスマートフォンが、9月中旬から全国の医療機関で利用できるようになると発表した。ただ、利用に必要なスマホ対応のカードリーダーの設置は進んでおらず、医療関係者からは、患者にマイナカードも持参するよう呼びかける声が出ている。

患者に「スマホの保険証には対応しておりません」と知らせるポスター。スマホ対応のカードリーダーの整備が遅れているため、日本医師会が医療機関向けに作った=同会提供 拡大
患者に「スマホの保険証には対応しておりません」と知らせるポスター。スマホ対応のカードリーダーの整備が遅れているため、日本医師会が医療機関向けに作った=同会提供

 マイナ保険証を搭載したスマホは、7月から関東地方の一部の医療機関や薬局で実証実験として運用されている。9月中旬以降、全国の医療機関などで準備が整い次第、スマホでも受診が可能になる。厚労省は8月中にも、希望する医療機関向けにスマホ対応のカードリーダー購入費の補助事業を始める。

 一方、日本医師会の長島公之常任理事は6日の会見で「(9月から)スマホ対応できる医療機関は本当にごく一部」と指摘している。実証実験の段階でも、患者がスマホで受診しようとするケースが確認されているといい、「スマホとマイナンバーカードの両方を持参してほしい」と呼びかける。

 福岡氏は「円滑に受診できる環境の整備に取り組む」と述べるとともに、「マイナカードを持参するか、事前に対応しているか医療機関に問い合わせるということも一つのやり方だ」と語った。厚労省は今後、ホームページでスマホ対応できる医療機関を公表していく予定だ。【阿部絢美、寺原多恵子】

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