女優の今田美桜がヒロイン柳井のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)第20週「見上げてごらん夜の星を」(第96〜100回、11日から)の予告が8日、放送され、その情報量の多さに、早速視聴者が盛り上がっている。次週は、永六輔さんをモデルにした六原永輔(藤堂日向)が初登場。また、東京で生き生きと働く朝田蘭子(河合優実)、また妻夫木聡演じる八木信之介やいせたくや(大森元貴)の出番も多そうで、進展する物語にドラマファンたちの期待が高まっている。
「あんぱん」第19週「勇気の花」(第91〜95回)振り返り(ネタバレ)
昭和23(1948)年2月、のぶは代議士、薪鉄子(戸田恵子)の秘書として働き、夫の嵩(北村匠海)も三星百貨店の宣伝部で働いていた。ある日、嵩は「いせやくや」を名乗る青年(大森元貴)と出会い、演劇の話で意気投合。その後、手嶌治虫(眞栄田郷敦)の漫画「新宝島」に衝撃を受け自信を失うが、のぶの後押しや戦死した弟、千尋(中沢元紀)の言葉を思い出し、懸賞に応募。見事に入選を果たした。
一方、のぶの妹、朝田蘭子(河合優実)とメイコ(原菜乃華)が高知から上京し、嵩たちの向かいの部屋で暮らし始めた。メイコは「のど自慢大会」出場を夢見てカフェで働くなか、思いを寄せる嵩の親友、辛島健太郎(高橋文哉)と再会。健太郎はNHKのディレクターになっていて、メイコにのど自慢の予選に出てみるよう勧めた。練習を重ねたメイコだったが、本番で健太郎の姿に動揺してしまい、不合格に終わった。
失意のメイコは心を閉ざすが、蘭子に背中を押され、「健太郎さん見よったら、心が明るうなるがです」と思いを告白。健太郎は自分も同じ気持ちだったと応え、高知でメイコと再会したことがNHK入社のきっかけだったと明かした。半年後、2人は結婚した。
嵩は漫画に専念するため退職を決意するが、収入への不安からなかなか踏み切れずにいた。そんななか、嵩はたくやと再会。音楽で生きていくと語る彼の言葉に勇気をもらい、嵩はついに退職を決めた。のぶは全力で応援するとし、「漫画で食べれんでも、私が食べさせちゃるき」と力強く背中を押した。
嵩は、カフェで打ち合わせをしていた手嶌に声をかけられる。いたたまれない気持ちで会社に戻った嵩は、意を決して引き出しにしまってあった退職届を会社に提出した。
一方、のぶは鉄子に意見し、「私のやり方に文句があるがやったら、辞めてえいがで」と鉄子を怒らせてしまう。落ち込んで家に帰ると、嵩の母、登美子(松嶋菜々子)が上機嫌で待っていた。しかし、嵩が三星百貨店を辞め、プロの漫画家として漫画だけで生きていく決意を固めたと聞くと表情が一変。帰宅した嵩に、考え直すよう訴えた。嵩は「母さんには関係ない」「もう僕らの人生に立ち入らないでくれ」と声を荒らげた。
登美子が帰ったあと、嵩は母を傷つけてしまったと自身の発言を後悔。大きな声を出したのは、手嶌に会い、ショックを受けたことの八つ当たりだったと明かした。それでものぶは嵩の才能を信じていた。「でも、うちにはわかる。ちっぽけな嵩が、いつか天才もびっくりするような作品を創るって」。その言葉が嵩にはうれしかった。
第20週「見上げてごらん夜の星を」の予告は、永輔とたくやが嵩の自宅を訪れ、ミュージカルの仕事を依頼するところからスタート。また蘭子とメイコの家族と思われる子供たちがテレビを見て喜ぶシーンもあった。「僕がその詩にメロディーを乗せるんで歌詞を書いてみてくれませんか?」という言葉とともに、たくやがステージで歌唱するカットも盛り込まれ、これはミセスファン必見の展開か。さらに八木が「お前らしいものを描けばいいんだよ」と述べているのは、嵩への激励と思われる。その場に少し雰囲気が変わった蘭子もいることから、八木と蘭子が出会う展開がありそうだ。最後に、嵩の髪を整えながら、のぶが「人を喜ばせるのって、漫画だけに限らんと思う」というシーンが続いた。
視聴者はやはり大森の芝居に期待していて、「来週、いせたくやさん歌うんだ楽しみ〜。予告でもっくん歌ってた」「大森くんが歌ってる!」「ミュージカル!? 楽しみ!」などの声が続々。また雰囲気が変わった八木の姿にも注目が集まり、「八木さんがいた!」「八木さん、お店持ってる?」といった声や、「おや、八木さんと蘭子が出会っている」という書き込みもあった。
「あんぱん」とは?
人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。
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