音楽の楽しさ、ジャンル超えて テノール歌手 鳥尾匠海さん

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 <文化の森 Bunka no mori>

 テノール歌手が本気で歌った「鬼のパンツ」の動画が交流サイト(SNS)で話題を呼んでいる。シックな黒衣に身を包み、のびやかな太い声で歌っているのはテノール歌手の鳥尾匠海さん(29)。クラシック系クロスオーバー歌手として存在感を発揮している。

 神奈川県出身。オペラとの出合いは中学3年の時だった。進路について悩む時期。やりたいことが見つからない。そんな中、音楽の授業でオペラ「アイーダ」を鑑賞し、天啓を得る。「音楽という新しい道が見えた。これだ!という思いでした」。声楽の道に進むことを決めた。

 高校1年時から月2回、歌のレッスンに通い、幼少期に習っていたピアノの練習を再開した。「とにかく受験勉強が楽しかった。イタリア語で歌う試験もあるんですけど、歌詞を読めるようになるのが楽しかったし、詩的で美しいんです。突き詰めるほど面白い」

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