全国高校野球選手権大会は第6日の11日、阪神甲子園球場で1回戦があり、県岐阜商―日大山形が対戦した。生まれつき左手の指がない県岐阜商の横山温大(はると)選手(3年)が五回に同点適時打を放った。
「7番・右翼」で先発した横山選手は、1点を追う五回1死二塁で、変化球を引っ張って右前に適時打を運んだ。送球間に二塁ベースに到達すると、右腕を突き上げた。その後、味方の適時打で勝ち越しのホームを踏んだ。
左打ちの横山選手は右手でバットを握り、左手を添える。ボールを捉える時まで添え続け、左手で押し込みながら、振り抜く。外野守備ではグラブを右手にはめて、捕球するとグラブを左脇に抱え、右手でボールを投げる。
岐阜大会では打率5割2分6厘をマークしていた。【長宗拓弥】
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