全国高校野球選手権大会は第6日の11日、阪神甲子園球場で1回戦があり、県岐阜商が日大山形に6―3で勝利した。
生まれつき左手の指がない横山温大(はると)選手は2安打1打点の活躍を見せて勝利に貢献した。
試合後の横山選手の主な談話は次の通り。
県岐阜商・横山温大選手
<適時打の場面はどのような意識で>
何としてでも打つと思って、くらいついてくらいついていきました。序盤は変化球を振らされていたので、低い打球を意識して、逆方向へ打とうということを心がけました。自分の手で点が取れたのでうれしかったです。
<送球はどのように練習をしたか>
(右手で)捕球してからグラブをすぐに外して送球するという練習を繰り返しやってきました。何コンマでも速くしようと意識してきました。打ったこともうれしいですが、送球もしっかりやろうと思っていたので、そこの成果も出てよかったです。
<打つ時の左手はどのように>
最後まで左手を離さないで、バットをしっかりと押し込めるように意識していて、そこはずっとやってきました。筋力トレーニングではバーベルなどは持てませんが、かわりにチューブを使ったトレーニングをするなど工夫してきました。
<ひたむきに頑張る姿が印象に残った>
自分のように体にハンディがあっても、甲子園で野球ができるんだぞっていうところを見せていきたい。もっと練習して、次の試合でも活躍できるように頑張ります。
野球を通じて同じような状況にある人に、勇気や希望を与えられるようになれたらうれしいです。
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