マレーシア首相「両国は共通の理解に」 タイとカンボジアが停戦合意

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停戦合意を発表した記者会見後、握手を交わす(左から)カンボジアのフン・マネット首相、マレーシアのアンワル首相、タイのプムタム首相代行=マレーシア首都近郊プトラジャヤで2025年7月28日、ロイター 拡大
停戦合意を発表した記者会見後、握手を交わす(左から)カンボジアのフン・マネット首相、マレーシアのアンワル首相、タイのプムタム首相代行=マレーシア首都近郊プトラジャヤで2025年7月28日、ロイター

 国境地帯で軍事衝突が続いてきたタイとカンボジアの両首脳は28日、マレーシアで協議し、現地時間の29日午前0時(日本時間・同2時)からの無条件の停戦で合意した。タイからはプムタム首相代行、カンボジア側はフン・マネット首相が出席した。マレーシアのアンワル首相が仲介役を務め、米国と中国の駐マレーシア大使も同席した。

 アンワル氏は協議後、タイとカンボジアの両首脳との共同記者会見で「両国は共通の理解に達した」と述べた。

 プムタム氏は「両国が誠意をもって停戦を履行することで一致した」と話した。フン・マネット氏も「対話で前向きな役割を果たしたタイの首相代行に感謝する」と述べた。2人は会見の最後に握手した。

 現地では28日も交戦が続き、衝突が始まった24日以降の死者は両国で民間人を中心に30人を超えた。住民10万人以上が避難を余儀なくされている。

 マレーシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の今年の議長国で、アンワル氏は衝突の発生直後から停戦を呼びかけてきた。

 一方、米国のトランプ大統領は27日、訪問先の英北部スコットランドで、記者団に対し、タイとカンボジアの首脳に電話で「戦争を解決しない限り、貿易協定を結ぶつもりはない」と伝えたと説明した。「両国の首脳は本当に停戦合意を望んでいる」と期待感を示していた。

 中国外務省の郭嘉昆副報道局長は28日の記者会見で、今回の協議について「高く評価する」とコメントした。その上で「中国は引き続き、建設的な役割を果たしていく」と述べた。【バンコク国本愛、ワシントン西田進一郎、北京・畠山哲郎】

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