外務省、中国滞在の日本人に注意喚起 子連れ外出は複数人で行動を

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外務省=米田堅持撮影 拡大
外務省=米田堅持撮影

 外務省は中国に滞在する日本人に対し、抗日戦争勝利80年の節目に合わせた反日感情の高まりに注意するよう呼びかけている。夏から秋にかけて旧日本軍の加害を取り上げる映画やドラマ、軍事パレードなどが相次ぐため。外出時は不審者の接近に気をつけ、特に子供連れの場合は複数人で行動するなど十分な対策を求めている。

 同省は海外安全ホームページなどを通じて「周囲の状況にくれぐれも留意し、安全確保に努めてください」と注意喚起。「特に注意が必要」な日として、北京の天安門広場で抗日戦争勝利80年を記念した軍事パレードが実施される9月3日の抗日戦争勝利記念日などを挙げた。年内では満州事変の発端となった柳条湖事件が発生した9月18日、旧日本軍が南京を占領し、多数の非戦闘員を殺害した南京事件(国家哀悼日)の12月13日も同様に注意が必要という。

 旧日本陸軍が創設した秘密機関「731部隊」をテーマとした中国の映画「731」は柳条湖事件の9月18日に公開されると報じられており、昨年の同日には中国南部・広東省深圳市で日本人学校に登校中の小学生男児が刺殺される事件が発生した。同省はほかに、8月15日(終戦の日)▽9月11日(尖閣諸島国有化)▽11月21日(旅順虐殺)にも一定の注意を求め、日本関連行事の開催は慎重に検討するよう促した。【田所柳子】

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