
自民党本部で28日に開催された両院議員懇談会は、石破茂首相(党総裁)に早期退陣を求める意見が噴出し、紛糾した。森山裕幹事長は大敗した参院選の総括をまとめ次第、辞任する可能性を示唆した。執行部として8月中に「けじめ」をつける姿勢を示し、早期退陣を求める議員に理解を求めて沈静化を図った格好だ。だが党内の反発は収まらず、「石破おろし」の声はさらに激しさを増しそうだ。
自民党内では、党の重要事項を決定できる両院議員総会の開催を求める署名活動が活発化した。非執行部の議員は、総会の開催に必要な党所属国会議員3分の1以上の署名は「クリアした」(笹川博義副農相)と主張し、28日の両院議員懇談会を前に、石破茂首相に早期の退陣表明を求める圧力を強めた。笹川氏は懇談会後、29日以降に執行部へ署名を提出すると記者団に説明し、森山氏は両院総会の開催に応じる考えを示した。
総会の狙いは早期の首相退陣表明
非公式扱いの懇談会と異なり、総会では党…
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