大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)への唯一の鉄道ルートとなる大阪メトロ中央線は、13日午後9時半ごろから夢洲―長田間の全線で一時運転を見合わせた。
約40分後に万博会場最寄りの夢洲駅と、同駅に隣接するコスモスクエア駅の間で運転が再開されたが、会場周辺は帰宅を急ぐ客らで混雑した。
日本国際博覧会協会によると、万博は通常午後10時に閉場される。しかし、夢洲駅が混雑する恐れがあったことから駅近くの東ゲートを緊急で解放し、帰宅客らを会場内にとどまらせた。ゲート付近では深夜になっても電車に乗ることができず、疲れた様子で座り込む人の姿も見られた。
大阪市消防局によると、中央線が運転を見合わせて以降、13日深夜までに万博会場やその周辺から23件の救急要請があった。体調不良や熱中症の疑いを訴える内容が多いという。
大阪メトロによると、コスモスクエア駅近くで車両に電気を送るための設備にトラブルが起きたためといい、復旧を急いでいる。13日午後11時半現在、全線で運行を再開する見通しは立っていない。【林みづき、藤河匠、露木陽介】
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