ビーバーたちが"故郷の沼"をスイスイ 那須どうぶつ王国に新展示場

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水面から顔を出すアメリカビーバー=那須町大島の那須どうぶつ王国で2025年7月10日午後3時10分、藤田祐子撮影
水面から顔を出すアメリカビーバー=那須町大島の那須どうぶつ王国で2025年7月10日午後3時10分、藤田祐子撮影

 那須どうぶつ王国(栃木県那須町大島)に、北米の沼地(スワンプ)を模してアメリカビーバーの生息環境を再現した新展示場「ビーバースワンプ」が人気を集めている。同じ北米地域に生息するシマスカンク、カナダヤマアラシの展示場も合わせて設けられ、担当飼育員の松田英和さん(46)は「野生に近い環境で生き生きと活発に過ごすビーバーの姿が見られます」と話している。

 アメリカビーバーは北米に生息するげっ歯類。水かきのある後ろ脚、大きく平らな尾が特徴で、木の枝や泥で川をせき止め、ロッジと呼ばれる巣を作り、群れで生活する。ビーバースワンプは約1200平方メートルの屋外スペースに、池や川、岩場や芝生を再現し、池の中央には直径約4メートルのロッジを設けた。池や芝生を自由に行き来でき、今後、木の枝を探して巣に運んだり地面を掘ったりする姿が期待できるという。

北アメリカの沼地(スワンプ)を再現した「ビーバースワンプ」=那須町大島の那須どうぶつ王国で2025年7月10日午後3時13分、藤田祐子撮影
北アメリカの沼地(スワンプ)を再現した「ビーバースワンプ」=那須町大島の那須どうぶつ王国で2025年7月10日午後3時13分、藤田祐子撮影

 同王国では、5月に生まれた赤ちゃんを含め7匹のアメリカビーバーを飼育。ビーバースワンプでは一部が展示される。既存の飼育施設「ビーバークリーク」は水中を泳ぐ姿や巣穴の中の様子を間近で見ることができ、今後も併用される。

 また、ビーバースワンプ入り口には、2024年3月に67歳で亡くなった同王国前園長、佐藤哲也さんをしのぶレリーフも設置された。【藤田祐子】

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