成田空港で搭乗手続きなどの業務を担う「ANA成田エアポートサービス」が空港内で社員向け託児サービスを実施した。連日、小学生約40人が参加し、イベントや交流を楽しんだ。
学年が上がるに連れて子どもの預け先がなくなり、夏休みは一人で留守番をさせている――。社員のこうした声を受け、子どもの居場所を作ることで仕事と育児の両立を後押ししようと6~9日に実施した。
「夏休みキッズスクール」と題し、同社が入るオフィスビルの一室に子育て経験のある社員らを配置した。子どもたちは航空機を誘導するためのタワーを見学したり、外国籍の社員から母国の子どもの話を聞いたりした。
小学5年の男子児童は母親の職場を訪れ、「お母さんがみんなに頼りにされているのを知ってうれしかった」と話した。
この試みは社員から歓迎され、今後も週末に実施することを検討する。企画した高橋悠一朗さん(28)は「子育てをしている社員だけでなく、子育て経験のある社員や経験のない社員も巻き込んで機運を盛り上げたい」と話した。【合田月美】
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