名古屋市の教員らが女子児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受けて、三重県教育委員会はこのほど、盗撮防止に向けて県内公立学校(小中学校、高校、特別支援学校)全557校を対象に緊急調査したアンケートの結果を公表した。
7月3~9日に行われた調査はアンケート方式で、着替えを行う際の実態▽防犯カメラの設置状況▽盗撮防止対策▽事案を受けた対策――の4項目に分けて計22問に回答を求めた。
その結果、女子生徒が体育等(水泳を除く)の授業の際に着替える場所は、「教室」が58校、「更衣室」が125校、「その他」が39校となった。防犯カメラの設置目的では「外部からの侵入者対策」と回答したのが小学校94.7%、中学校95.2%、高校と特別支援学校100%だった。
自由記述で回答を求めた名古屋での盗撮事件を受けて考えられる盗撮防止対策ついては、盗撮機器探知機の導入や私的スマートフォン・カメラの使用禁止などが挙がった。
県教委は、着替え専用の場所が確保できていない学校があることなどを課題として把握。今後、教員らで構成されるワーキンググループやコンプライアンス推進委員会を中心に盗撮防止対策を検討する。【渋谷雅也】
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