茶道の裏千家十五代家元で文化勲章受章者の千玄室(せん・げんしつ)さんが14日に102歳で亡くなりました。千さんは茶道の国際化と普及に尽力しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「茶道の裏千家十五代家元の千玄室さん死去」を解説します。
Q 千玄室さんが亡くなったって聞いたよ。どんな人だったの?
A 千玄室さんは、茶道裏千家の十五代家元で、茶道を世界に広めたことで知られています。
Q いつ生まれたのかな。
A 1923年に十四代家元の長男として生まれました。
Q 戦争の前に生まれたんだね。
A 同志社大在学中に学徒出陣で海軍に入り、特攻隊員として出撃を志願しましたが、命令を待つうちに終戦を迎えました。
Q どうやって家元になったの?
A 49年に京都・大徳寺で得度して鵬雲斎の号を授かり、64年に父の急逝で十五代千宗室を襲名しました。
Q どんな活動をしていたの?
A 51年に茶道文化を紹介するためアメリカに渡り、その後も「一碗からピースフルネスを」を掲げて世界60カ国以上を訪れました。
Q いろんな国で茶道を広めたんだね。
A 98年にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章オフィシエ、97年には茶道界で初めて文化勲章を受章しました。
Q 茶道以外にも活躍していたの?
A 馬術で国体に2度出場し、日本馬術連盟会長やアジア馬術連盟名誉会長、日本オリンピック委員会(JOC)名誉委員も務めました。
Q 家元を譲った後はどうしていたの?
A 2002年、79歳で長男の十六代千宗室さんに家元を譲った後も、精力的に活動を続けていました。
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