○ソフトバンク6―1ロッテ●(15日・みずほペイ)
ソフトバンクの4番・山川穂高が試合を決める満塁本塁打を放った。
同点で迎えた七回。先頭で代打の緒方理貢が、遊ゴロを打ち、ヘッドスライディングで出塁した。そこから好機が広がり、2死満塁で、山川が右打席に立った。
緒方の高校野球のような泥臭いプレーを見た山川は「気合が入った」。ロッテの広池康志郎の投じた高めの変化球を振り抜くと、放物線を描いた打球は右中間スタンドに届いた。
山川はもともと、引っ張っての本塁打が多かった。しかし、後半戦は「引っ張りが強くなりすぎると打撃は難しくなる」と意識。練習から右方向への打球を心がけていることが功を奏した。
15日には、中日の中田翔が引退を発表した。中田が日本ハムで4番を打っていた頃、山川も西武で4番だった。「打点の挙げ方がすごくうまいと思って、同じ4番として常に意識していた。男気があって格好いい」。節目の一日に、チームを勝利に導く4番の姿を示した。【林大樹】
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