「何が起きたのか…」 2度の幸運、ものにした県岐阜商 夏の甲子園

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【県岐阜商-東海大熊本星翔】八回表県岐阜商2死一、二塁、駒瀬の適時打で生還し喜ぶ二塁走者・柴田(中央)。投手・緒方=阪神甲子園球場で2025年8月15日、長澤凜太郎撮影 拡大
【県岐阜商-東海大熊本星翔】八回表県岐阜商2死一、二塁、駒瀬の適時打で生還し喜ぶ二塁走者・柴田(中央)。投手・緒方=阪神甲子園球場で2025年8月15日、長澤凜太郎撮影

高校野球・夏の甲子園2回戦(15日)

○県岐阜商4―3東海大熊本星翔●

 打球の行方を見ることなく、全力で本塁を目指した。同点の八回2死一、二塁。勝ち越しの生還を果たした県岐阜商の二塁走者・柴田蒼亮(そうすけ)は「何が起きたのか分からなかった」。

 駒瀬陽尊(きよたか)が内角をえぐるスライダーをうまく捉えた鋭い打球は、一塁手の前で大きくイレギュラーバウンドした。右前への勝ち越し打。駒瀬は「最初は悔しくて『あーっ』となったが、めっちゃうれしかった」と笑った。甲子園の魔物が顔を出したかのような決勝点だった。

 この回、2死無走者から柴田が放った打球も三塁ベースを直撃し、左翼への安打となった。マウンド上の東海大熊本星翔の緒方龍之介は「これも野球。受け止めないといけない」とつぶやくしかなかった。

 2度の幸運に恵まれた県岐阜商だが、相手の倍の14安打を放つなど押し気味に試合を進め、プレッシャーをかけ続けた。

 「すごい価値のある勝利。このまま勢いに乗りたい」と駒瀬。2022年夏は新型コロナウイルスの集団感染で選手10人を入れ替えて初戦に臨み、大敗する不運もあった。今回は最後に勝利の女神をほほ笑ませ、公立勢で唯一、3回戦に駒を進めた。【長宗拓弥】

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