巨人―阪神(15日・東京ドーム)
ソロではなく2ランになるところが阪神の強さである。阪神の5番・大山悠輔が四回に先制の2点本塁打を放った。
両チーム無得点で迎えた四回、先頭の4番・佐藤輝明が今季、45個目の四球を選んで出塁した。続く大山は1ストライクからの2球目。沈むボールを狙い澄ましたようにバットの芯で捉え、左翼席へ運んだ。「(先発の伊藤)将司が頑張ってくれていたので先制点を取ることができて良かった」と振り返った。
14日までのチーム別打撃成績で、阪神の四球は325個でリーグで一番多い。個人でも大山がリーグトップの47個で、佐藤、近本光司、中野拓夢、森下翔太が続き、阪神打線の1番から5番の実力者が上位を独占する。
四回の場面では、今季、リーグ独走の31本塁打の佐藤が相手に警戒されて歩かされた結果、大山の2ランにつながった。
一発のある大山は、狭い東京ドームでさらに存在感が増す。阪神が首位を走る理由がうかがえる先制点だった。【荻野公一】
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