<1分で解説>万博の来場者にゲリラ豪雨情報 なぜ予測が可能に?

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大阪・関西万博が開幕し、雨をしのぐため大屋根リングの下に集まる来場者=大阪市此花区で2025年4月13日午後1時23分、大西岳彦撮影 拡大
大阪・関西万博が開幕し、雨をしのぐため大屋根リングの下に集まる来場者=大阪市此花区で2025年4月13日午後1時23分、大西岳彦撮影

 大阪・関西万博の来場者向けに、スーパーコンピューター「富岳」と2台の最新鋭気象レーダーを使ったゲリラ豪雨の発生予測情報が、スマートフォンアプリ「3D雨雲ウォッチ」で提供されています。理化学研究所や大阪大などによるリアルタイム降水予報の実証実験で、31日まで公開しています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ゲリラ豪雨の最新予測技術」を解説します。

Q ゲリラ豪雨って、どんな雨なの?

A 暖かな空気が急上昇して発達した積乱雲により、短時間に狭い範囲で強い雨が降ります。気象庁によると、大雨の年間発生回数は増加傾向にあり、1時間あたりの降水量が多い雨ほど増加率が高いそうです。

Q 従来の気象レーダーでは予測できなかったの?

A 従来の気象レーダーは雨雲の観測に数分かかるため、積乱雲の発達までの時間が短いゲリラ豪雨の把握が難しかったのです。

Q 最新鋭気象レーダーはどこにあるの?

A 「マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー」というものが、神戸市と大阪府吹田市にあります。

Q 2台のレーダーを使うと何がいいのかな。

A 雨で電波が弱まるなどしても観測できない部分を補い合い、より正確に降水分布を把握できます。

Q アプリではどんなことができるの?

A 雨雲の発生状況を立体的に見たり、最大30分以内に発生する可能性がある1時間に30ミリを超える激しい雨の予測通知を受け取ったりできます。

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