英国の有名な料理サイトがローマの伝統的なパスタ「カチョエペペ」のレシピを紹介したところ、イタリアのレストラン団体が「材料が違う」と抗議する騒動になりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「カチョエペペ騒動」を解説します。
Q カチョエペペって、どんなパスタなの?
A カチョエペペは、チーズ(イタリア語で「カチョ」)とこしょう(同「ペペ」)だけをあえたシンプルなメニューで、ローマ帝国時代に羊飼いが考案したとされています。
Q 英国の料理サイトはどう紹介したの?
A 複数の英メディアによると、英サイト「グッドフード」が約3カ月前、「スパゲティ、こしょう、パルメザンチーズ、バター」を使うレシピを紹介しました。
Q 本来のレシピとどう違うの?
A イタリアのレストラン団体「フィエペト・コンフェセルチェンティ」が8月初め、バターは入れないなどと指摘し、サイトの運営会社と駐イタリア英国大使あてに抗議文を送りました。チーズもパルメザンチーズではなく、羊乳が原料のペコリーノチーズを使うとしています。抗議文を書いたこの団体のローマ・ラツィオ支部代表、クラウディオ・ピカ氏はレシピの“改変”に「とても驚いた」とし、「それはまるで英国で、最高級のダブルモルトウイスキーをレモネードで割ってほしいと要求するようなものだ」と話しているといいます。
Q グッドフードはどう対応したの?
A グッドフードは材料の記載を修正し、公式インスタグラムに「カチョエペペにバターを入れ、国際問題を引き起こした」と冗談めかした動画を投稿しました。
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