
北海道大理学研究院の化学部門の男性助教が、親睦会の場で酒に酔って複数の学生に暴力をふるい、けがをさせていたことが北大関係者への取材で判明した。さらに、問題を公にしようとしない部門の対応を疑問視した学生側が、大学本部に調査や処分を求める事態に発展。部門側が「再発防止策」と題した文書を学生らに配布したのは、問題が起きてから1カ月以上たった後だった。
化学部門ではこれとは別に、教授が不在になった研究室に残った複数の教員が研究室運営や学生指導から排除され、「教授会によって組織的に孤立させられている」と理学研究院に訴える問題が明らかになっている。暴力行為への対応を巡っても、部門の閉鎖的な体質が問われそうだ。
部門主催のジンギスカンパーティー
北大関係者によると、6月19、20日に化学部門が主催する野球大会が札幌市内であり、教員と学生が参加した。20日夜には大学構内で飲酒を伴うジンギスカンパーティーが開かれた。その際、…
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