「準備はプライドを持ってやってきた」 阪神・石井が連続無失点記録

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阪神の石井大智=阪神甲子園球場で2024年10月12日、長澤凜太郎撮影 拡大
阪神の石井大智=阪神甲子園球場で2024年10月12日、長澤凜太郎撮影

○阪神3―1巨人●(17日・東京ドーム)

 本当に何かを成し遂げたのだろうか。そう思わせるほど、阪神の右腕・石井大智の表情は普段通りだった。八回に登板し、1回を無得点に抑えて40試合連続無失点の日本新記録を達成したが、淡々としていた。

 ブルペンでは「意地と意地のぶつかり合い。いい試合だなー」と展開を見守っていた。2点リードの場面で、自分の仕事をすべく、マウンドに上がった。

 さまざまな球種を使ってコンビネーションで抑えるタイプだ。1死から4番・岡本和真にスライダーを内野安打にされ、キャベッジを迎えた。

 すると一転、直球を7球続け、最後は内角の150キロ直球で三振を奪った。「自分の中ですごく変化球に合うバッター」という印象があったといい、「僕のイメージ。(捕手の坂本)誠志郎さんもそう思っていたのかな」と呼吸も合った。続く岸田行倫は直球とスライダーの組み立てで右飛に仕留めた。

 以前から、記録を伸ばしても「時代が違う」と冷静だった。新記録を樹立しても「実感はない」とあっさり。最後のアウトを取ったボールは展示されるといい、こだわりもない。ただ、試合前や試合中の姿勢となると一変する。試合中は集中していて、歓声は「全然聞こえない」という。

 石井は強調した。「(日本新記録は)たまたまかな。そのたまたまを引き寄せるためにいろんなことをしている。準備はプライドを持ってやってきたつもりです」。そして、大記録が生まれた。【荻野公一】

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