今年デビュー50周年を迎えたバイオリニストの大谷康子が9月23日、大阪府八尾市の市文化会館プリズムホールで「音楽は世界の共通語~未来に伝えたい音楽のチカラ~」と題したリサイタルを開く。
弦楽器を主体に活動している、小学生から高校生による相愛ジュニアオーケストラと共演。大阪市の相愛学園本町学舎で7月末、ビバルディの「四季」のうち「春」などについて、同オケと稽古(けいこ)した大谷は、鳥のさえずりなど春が来訪する喜びの描写を子どもたちと一緒に奏でた。
「50周年で何が変わるわけではないが、これをきっかけに注目してもらえるのがうれしい」と言う。「50年間、あるいはもっと前から、聴く人の心に入った時に勇気に変わったり癒やしになったりする、目には見えない音楽の力の大きさを訴えてきた」と振り返る。そして「子どもがどんな感性を持って育っていくかで世界が変わる。将来に希望のある若い世代との共演は、音楽の喜びを聴衆に伝えるいい機会になる」と期待した。
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