脱毛サロンチェーン「ミュゼプラチナム」の運営会社「MPH」(東京都大田区)について、東京地裁は18日付で破産手続き開始決定を出した。元従業員らは19日、東京都内で記者会見し「やっと一歩進んだ」と評価した。
東京商工リサーチによると、負債総額の見込みは約260億円で債権者は約20万人。業績の悪化から給与の未払いが発生しており、元従業員側が5月に破産開始の手続きを申し立てていた。
元従業員の女性は「給与が支払われず、不本意な退職を迫られ、苦しい期間が続いた。わずかながら報われた思いだ」と話した。別の元従業員も「経営陣は、従業員を不幸にして数多くのお客様も被害者になったことを重く受け止めてほしい」と訴えた。
MPHは6月の株主総会で解散を決議。ミュゼプラチナムの顧客に対しては別会社を通じてサービスを継続するとしている。
元従業員の代理人弁護士によると、今後は破産管財人によるMPHの資産や債務状況の調査とともに、国の制度を使った給与の立て替え払いの手続きが進められる見通しだという。【三上健太郎】
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