古くから修験道の聖地とされる山形県鶴岡市の湯殿山で20日、修行体験があり、冷たい滝にうたれた外国人客らが「生まれ変わった気分」とリフレッシュしていた。
白い装束に着替えてわらじをはいた参加者約30人がほら貝の合図で山道を歩き、岩場を沢づたいに登って「含満(かんまん)の滝」に到着。ひんやりした風が吹き、絶え間なく流れ落ちる水の音だけが響く中、落差2~3メートルほどの滝の裏側に意を決した様子で代わる代わる入り、水圧に耐えながら泳ぐように水をかいて出てきた。
松尾芭蕉の旅に憧れて参加したという英国出身で東京都目黒区の大学講師、ハンフリーズ・カラムさん(34)は「湯殿山は精神性の高さが魅力。とても強いパワーを感じた」と話していた。修行体験は企業研修の一環などでも参加者を受け入れており、10月30日まで実施している。【長南里香】
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