
先日配信したプロフィギュアスケーター、宇野昌磨さんのインタビューでのことだ。
競技を引退した宇野さんはX(ツイッター)でのポスト(投稿)が話題となり、フォロワー数が増えている。その関連で交流サイト(SNS)の存在について質問すると、こんな答えが返ってきた。
「ちゃんと良い関係でいたいですよね、SNSとは」
誰もが気軽に発信することができ「1億総メディア」と言われる時代。SNSの果たす役割は大きい。宇野さんの言葉を聞き、SNSとの距離感について、改めて立ち止まって考えた。
私たちは世界中どこにいても、SNSによりリアルタイムで不特定多数の人とつながることができる。感動したシーン、それぞれの思いなどを「共感できる世界」は、SNSならではだろう。
私は国内外でフィギュアスケートの大会を取材した際は現地からXで投稿し、ライブ感のある情報を伝えるように努めてきた。投稿に対して読者から反響があると、とても励みになった。ファンがどんな情報を求めているかを知ることもできた。
一方、SNSには負の側面がある点も否めない。ある話題をひとたびネットの世界に投げ入れると、本人が意図しない形で波紋が広がるケースはある。競技内容や結果、更には選手の仕草や態…
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