旧下田富士屋ホテルがれき、緊急代執行で撤去 隣の民家に被害 静岡

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民家(右)に影響が出ている旧下田富士屋ホテルの木造施設部分。建物の多くの部分が草木に埋没して表からは見えない=静岡県下田市で2025年8月19日、若井耕司撮影 拡大
民家(右)に影響が出ている旧下田富士屋ホテルの木造施設部分。建物の多くの部分が草木に埋没して表からは見えない=静岡県下田市で2025年8月19日、若井耕司撮影

 静岡県下田市は20日、廃業後、廃虚となっている旧下田富士屋ホテル(同市柿崎)の倒壊した木造施設のがれきを撤去する緊急代執行に踏み切った。これまでに隣接する民家に被害が出ており、台風シーズンを前に緊急性が高いと判断した。

 同ホテルは鉄筋コンクリート4階建てと木造施設からなり、2001年までに廃業。その後、木造施設が数回にわたり崩壊し、隣接の民家の屋根や外壁を損傷する被害が出た。23年には無人の建物で火災も発生している。

 市は土地・建物を所有する東京の不動産会社に「適切な管理」を求めてきた。市は24年11月、放置すれば著しく危険になる恐れがあるとして、空き家対策特別措置法に基づく「特定空家等」に認定。その後、不動産会社に指導や勧告をしてきた。緊急代執行では命令などの手続きを省略できる。

 工期は9月25日まで。撤去費約600万円は所有する不動産会社に請求する。市は今回鉄筋コンクリート部分は撤去せず、改めて所有者に指導や勧告を行っていく。市内にはこのほかにも廃業しているホテルはあるが、特定空家の認定はない。【若井耕司】

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