トランプ氏返り咲き、欧州へ脱出 移住の問い合わせ急増した背景

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大航海時代を記念して1960年に建てられた巨大な「発見のモニュメント」=リスボンで2025年7月6日午後2時53分、岡大介撮影
大航海時代を記念して1960年に建てられた巨大な「発見のモニュメント」=リスボンで2025年7月6日午後2時53分、岡大介撮影

 米国から欧州への移住を目指す動きが広がりつつある。欧州からの移民を中心に築かれ、今も移住希望者が絶えない「移民大国」から、一部とはいえ、欧州に人が逆流する動きの背景には何があるのか。人気の行き先であるポルトガルで探った。

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長期滞在ビザ取得4倍増

 米国人が政治や社会の状況を理由に欧州に移住する動きが広がりつつあることは、関連サービスへの反応からもうかがえる。

 人気の移住先であるポルトガルの統計当局によると、長期滞在の査証(ビザ)を取得した米国人は2020年の1055人から、23年には4636人に増加した。

 米国人向けに海外移住の情報提供を行うウェブサイト「エクスパッツィ」共同運営者のジェン・バーネット氏は、温暖な気候や欧州の中で比較的安い物価に加えて「一定の収入があれば、他国よりビザの取得などがしやすいことがポルトガルの人気の理由だ」と語る。新型コロナウイルス禍の後にリモートワークが普及したことも、欧州移住を後押ししたとの見方が有力だ。

 こうした流れに拍車をかけたのが、トランプ氏の復権だった。

 エクスパッツィが提供する移住に関するアンケート診断へのアクセス数は月2000件弱だったが、…

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