「祖国はもう安全じゃない」 ポルトガルへ逃れた米国人 抱いた憂い

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米国からポルトガルに移住した男性。トランプ米大統領が過激な政策を推し進め、それが支持を集める現在の祖国は「安全ではない」と語る=リスボンで2025年7月5日午前11時18分、岡大介撮影
米国からポルトガルに移住した男性。トランプ米大統領が過激な政策を推し進め、それが支持を集める現在の祖国は「安全ではない」と語る=リスボンで2025年7月5日午前11時18分、岡大介撮影

 米国から欧州への移住を目指す動きが広がりつつある。欧州からの移民を中心に築かれ、今も移住希望者が絶えない「移民大国」から、一部とはいえ、欧州に人が逆流する動きの背景には何があるのか。人気の行き先であるポルトガルで探った。

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 7月上旬、ポルトガルの首都リスボン中心部のホテルのロビーにアフリカ系米国人の男性(61)が爽やかな笑顔を見せて現れた。米西部カリフォルニア州出身で、退職後の2023年にリスボンに「移住」した。

 移住を考え始めたきっかけは、21年1月にトランプ大統領の20年大統領選での敗北を認めない支持者らが連邦議会を襲撃した事件だった。その後、トランプ氏は24年大統領選に出馬。「トランプ氏が勝てば、やりたい放題になる。負けても結果を認めない支持者らが議会襲撃を超える事件を起こし、もっと悪い事態になりかねない。その前に、国を去ろう」と決めた。

 準備を進める中で、気候が出身地に近いポルトガルを本命に据えた。23年夏に長期旅行をして気に入り、11月に本格的に移住した。

 米国では、警察官に…

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