4強唯一の公立・県岐阜商とは? 金メダリストも輩出 夏の甲子園

Date: Category:速報 Views:1432 Comment:0

【横浜-県岐阜商】横浜をサヨナラで破り、喜ぶ県岐阜商の選手たち=阪神甲子園球場で2025年8月19日、平川義之撮影 拡大
【横浜-県岐阜商】横浜をサヨナラで破り、喜ぶ県岐阜商の選手たち=阪神甲子園球場で2025年8月19日、平川義之撮影

 全国高校野球選手権大会は第14日の21日、阪神甲子園球場で準決勝が行われる。準々決勝で今春のセンバツ大会王者の横浜(神奈川)を延長戦の末に破った県岐阜商は、4強のうち唯一の公立校。野球部は春夏の甲子園で計4回優勝し、卒業生にはオリンピックの金メダリストやプロ野球で2000安打を達成した打者らがいる。

 1904年に開校した旧岐阜市立岐阜商業学校を前身とする県立高校。硬式野球部は25年に創部し、2024年に学校創立120周年を迎えた。今年は野球部ができて100年の節目に当たる。

 全日制の全校生徒は8月20日現在、1074人。

 「商業教育・部活動・進路達成日本一」を掲げ、著名な卒業生に00年シドニー五輪の女子マラソンで金メダルに輝いた高橋尚子さん、いずれもプロ野球で2000安打を達成した高木守道さん(中日)、和田一浩さん(西武、中日)らがいる。

準決勝を前に、ノックを受けて調整する県岐阜商の選手たち=兵庫県西宮市で2025年8月20日、黒詰拓也撮影 拡大
準決勝を前に、ノックを受けて調整する県岐阜商の選手たち=兵庫県西宮市で2025年8月20日、黒詰拓也撮影

 野球部はこれまで春夏の甲子園に計61回出場し、優勝回数は春3回(1933、35、40年)夏1回(36年)を数える。

 今夏の甲子園で横浜に勝ったことで春夏の通算勝利数を91に伸ばした。歴代4位で、上位3校は中京大中京(愛知)、龍谷大平安(京都)、PL学園(大阪)。公立校ではトップだ。

 青山学院大を経てドラフト1位で25年に広島に入団した佐々木泰選手ら、近年もプロ野球選手を輩出している。

 チームによると、現在の野球部員は78人で、甲子園のベンチ入りメンバー20人中19人が岐阜県出身だ。専用グラウンドはなく、校舎の横にあるグラウンドを陸上競技部や軟式野球部と共有する。

 昨年9月に藤井潤作監督が鍛治舎巧前監督からチームを引き継いだ。

 学校がある岐阜市内には市立岐阜商業高校があるため、住民からは「県岐商(けんぎしょう)」の愛称で親しまれる。

 バレーボール、テニス、バドミントン部などは今年の全国高校総体(インターハイ)に出場し、簿記、EDP(情報処理)部は全国大会で優勝を果たした。甲子園のアルプス席を軽快な音色で盛り上げる吹奏楽部も全国レベルだ。【黒詰拓也】

Comments

I want to comment

◎Welcome to participate in the discussion, please express your views and exchange your opinions here.