
国内最高気温を記録したことのある5都市が集まる「アツいまちサミット」。よそにない暑さが売りだったが、今年、各地で続々と最高気温が更新されている。急増していく仲間をどう受け止めるのか。主催団体「アツいまち」の中島雄平代表理事(37)に聞いた。
――酷暑が常態化してきました。
◆今年の「第12回サミット」が開かれた前日の7月30日、兵庫県丹波市で国内最高気温を更新する41・2度が観測されました。会場には5都市の産学官から計約30人が集まりましたが、記録更新に関する発言が相次ぎました。それまでの国内最高気温である41・1度を記録していたのは、私が暮らす埼玉県熊谷市(2018年7月23日)と浜松市(20年8月17日)でした。
驚いたことに、8月5日には群馬県伊勢崎市で41・8度が観測され、再び記録が塗り替えられました。この日は、40度以上を記録した地域が観測史上最多の14地点となりました。日本も「体温超え」が日常になったことを認めざるを得ません。
――地元の熊谷市は首位の座を譲りました。
◆地域活性化に取り組む酒屋の経営者として、最初は「トップであれば全国的に熊谷が注目される」という気持ちもありました。
しかし、最近は命に関わる危険なレベルで、熱中症による死者は、24年に全国で過去最多の2000人を超えました。甘い気持ちは消えうせました。
24年の…
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