【あんぱん】異例のタイトルロールも主題歌も流れず 時空を駆使して〝アンパンマン誕生〟を描く

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 22日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第105回は、タイトルロールも主題歌も流れない異例の展開となった。

 ヒロイン・のぶ(今田美桜)が、作詞やテレビの仕事に忙しく、本業の漫画に向き合わない夫の嵩(北村匠海)に意見したことから、夫婦関係はプチ悪化で別居へ。この日は冷ややかな2人の表情で始まったが、あるきっかけでのぶの顔は晴れ晴れし、嵩は独自のキャラクターの原型を生みだす。嵩のモデルである漫画家やなせたかしの代表作「アンパンマン」だった。

 のぶは義母登美子(松嶋菜々子)から、嵩の名が山にちなんでいることを聞き、ひとりで山を登る。嵩の作詞による「手のひらを太陽に」の一節を口ずさんだ後、「嵩〜〜〜ッ」と叫び、こだまする。続けて「ボケ〜〜〜ッ」。すると、カメラがズームアウトして空撮の俯瞰映像に。のぶが豆粒状になると、画面に緑の山が広がった。

 直後、自宅で机に向かう嵩は「描きたいものを描けばええやんか」というのぶの言葉が頭をよぎる。回想は少年時代にさかのぼり、ヤムおんちゃん(阿部サダヲ)が焼いたあんぱんも登場。開眼したかのように、アンパンマンにつながる絵を描き上げた。

 空撮から回想。時空を操る演出で、嵩とのぶのアンパンマン〝合作〟エピソードとなった。ここで、残り1か月余りとなる来週から最終章に入るとみられる。それにふさわしく、キャストやスタッフの名前はタイトルロールなしに流れた。これは朝ドラで節目の回によくあるパターン。さらに今回、そこにかぶさる主題歌も省かれた。RADWIMPS「賜物」。

 X(旧ツイッター)には「超重要回に主題歌なしとか斬新」「主題歌も流れないほど、アン(内容)がぎっしり」という受け止めのほか、「シリアスな内容の放送回に流せない主題歌って、何なの?」との疑問も寄せられた。

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