トランプ米大統領は22日、2026年に米国とカナダ、メキシコが共催するワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、ロシアのプーチン大統領が「(米国に)来るかもしれない」と述べた。ロシアが侵攻するウクライナ情勢の「展開次第だが、今後の数週間でいろんなことが起こるだろう」と語った。
トランプ氏はこの日、ホワイトハウスの大統領執務室で26年大会の組み合わせ抽選会が12月5日に米首都ワシントンの総合文化施設「ケネディ・センター」で開かれると発表した。海外から訪れる観戦客を歓迎する発言の中で突然、プーチン氏訪米の可能性に言及した。
トランプ氏は自身の机の引き出しから1枚の写真を取り出すと「ここにひどく来たがっている人物から写真が送られてきた」と切り出した。「その男の名はウラジーミル・プーチンだ」と続け、米アラスカ州で米露首脳会談が開催された際に撮影したプーチン氏との記念写真を記者団に披露した。
トランプ氏は「彼は私と我が国のことを非常に尊敬しているが、他人にはそうでもないようだ」とも強調。ロシアの対応次第では対露制裁を強化する考えを示す一方、ウクライナ情勢の進展に期待感も示した。
26年大会は出場チームが前回大会の32から48へと大幅に拡大。6月11日に開幕し、7月19日に米東部ニュージャージー州で決勝が行われる。【ワシントン金寿英】
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