パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院で25日、イスラエル軍による空爆があり、中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などによると、記者4人を含む少なくとも14人が死亡した。イスラエル軍は時間差で同じ標的を攻撃する「ダブルタップ」と呼ばれる戦術を用いたとみられ、一部のテレビでは救助に集まった人たちがミサイル攻撃を受ける瞬間が中継されていた。
報道によると、死亡した4人の記者はロイター通信やアルジャジーラで働いていた。
攻撃されたのは病院の5階で、最初の空爆による死傷者を救助するために多くの人が集まったところに2回目の攻撃があった。「ダブルタップ」は、被害拡大を狙って用いられる攻撃手法で、シリア内戦での政府軍による空爆や、ロシアによるウクライナ侵攻などで多用されてきた。
ガザではイスラエル軍が報道関係者を標的にした攻撃を繰り返しており、ガザの保健当局によると、これまでに244人が死亡した。今回の攻撃について、イスラエル軍はコメントしていない。【カイロ金子淳】
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