第70回全国高校軟式野球選手権大会(25日・明石トーカロ)
○あべの翔学(大阪)2―0松商学園(北信越・長野)●
あべの翔学のエースはこの日、「4番・右翼手」で先発出場した。その若林大翔が貴重な追加点をもたらした。
1―0の六回1死、左打席に入った若林は「何としても塁に出る」と内角低めの直球を引っ張った。「新チームになってからバットを振り込んできたことを信じて打席に立つだけだった」。右越えの三塁打となった。後続のスクイズで2点目のホームを踏んだ。
九回は自らマウンドに上がり、2本の安打でピンチを招いたが無失点で締めた。「今日は吹奏楽部がコンクールで、初戦を突破しないと応援に来られなかった。とりあえず勝てて良かった」。試合後は笑みがこぼれた。
野球部は軟式のみ。部員はマネジャーを含めて80人という大所帯だ。強化指定クラブで、前回出場した2022年の第67回大会では学校をあげての声援を受けて準優勝した。
その翌年に入部してきたのが現在の3年生たちだ。要泰樹監督は「準優勝を見てから、日本一を志して入ってきてくれた子たち。まずは目先の1勝だが、今年は絶対(日本一を)狙いたい」と力を込めた。【吉川雄飛】
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