<1分で解説>「冷やし中華始めました」がピンチ 背景は?

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写真はイメージ=ゲッティ

 夏の定番メニュー「冷やし中華」を値上げする店が相次ぎ、中には販売をやめたところもあります。食材や人件費の高騰が背景にありますが、それはラーメンなど他のメニューも同じです。冷やし中華が特に重荷になっているのはなぜでしょうか。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「冷やし中華のピンチ」を解説します。

Q 冷やし中華がピンチって聞いたよ。どうしてそんなことになったの?

A 食材や人件費が高騰しているためです。東京都荒川区のJR日暮里駅前にある人気中華料理店「馬賊」では、2022年まで950円だった冷やし中華が、23年は1050円、24年は1200円、25年は1300円に値上げされました。

Q 食材の値上がりって、どれくらいなの?

A 例えば、東京都中央卸売市場で7月18日に取引された豚肉は1キロあたり948円で、統計がある00年以降の最高値となりました。JA全農たまごによると、鶏卵価格の目安となる卸売価格(東京地区、Mサイズ)も7月に1キロあたり328円と、20~24年の7月の平均(224円)を大きく上回っています。

Q 人件費はどう関係しているの?

A キュウリや錦糸卵、チャーシューなどいろいろな具材を使ったり、氷で麺を締めたりする冷やし中華は、仕込みや調理に手間がかかります。「馬賊」の店長、森光隆さんは「冷やし中華は温かい麺類の2~3倍のコストと手間がかかり利益率が大きく下がっているのが現状です」と話しています。

Q 販売をやめたお店もあるの?

A 東京都目黒区の「千里眼」は3月、「全ての食材、水熱費、人件費など予想を超えた値上がりにより販売を断念致します」とX(ツイッター)に投稿し、今年から冷やし中華の販売をやめました。

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