遺族が求める再検証や処分は「考えていない」 大川原冤罪で最高検

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最高検察庁、東京高等検察庁、東京地方検察庁などが入る中央合同庁舎第6号館A棟=本橋和夫撮影 拡大
最高検察庁、東京高等検察庁、東京地方検察庁などが入る中央合同庁舎第6号館A棟=本橋和夫撮影

 化学機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)の冤罪(えんざい)事件で、勾留中にがんが見つかり被告の立場のまま亡くなった元顧問、相嶋静夫さん(享年72)の遺族が捜査の再検証や処分の見直しを求めていることに対し、最高検の山元裕史次長検事は25日、「現段階で考えていない」といずれも否定した。

 最高検は8月7日、消極証拠の確認が不十分なまま起訴したことや、保釈請求に反対し続けたことを反省点とする検証報告書を公表したが、起訴した主任検事やその上司を含めて関係者の懲戒処分は「ゼロ」だった。

 報道陣の取材に応じた山元次長検事は検証公表の時点で処分を見送ったことについて、「慎重に検討した上での判断」と説明。再発防止策を実施していくことが責務だとし「お約束したことをしっかりとやらせていただく」と話した。

 最高検の小池隆公安部長と東京地検の市川宏次席検事は25日、横浜市内の霊園を訪れ、相嶋さんの墓前で遺族に謝罪。その後の遺族とのやり取りの中で、警視庁とともに再検証と処分の見直しを求められた。【北村秀徳】

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