台湾・台北市の繁華街で中国国旗を掲げ「台湾は中国のものだ」と訴える動画を撮影したとして、台湾の入管当局は25日、日本国籍の男性を強制退去処分にしたと発表した。台湾メディアによると、男性は「インターネット上で再生回数を稼ぎ、中国の視聴者から注目されたかった」と話している。
当局の発表によると、男性は18日、別の日本国籍の男性とともに台北市の西門町で動画を撮影した。中国の動画投稿サイトに公開された動画には、2人が中国国旗「五星紅旗」を持ち、マイクを使って「日本から来ました」「中国が大好きです」と日本語や中国語で話す様子が映っていた。
入管当局は、「国の利益や公共の安全に危害を与えるおそれがある」行為だとして、入管関連法規違反で退去を命じた。撮影当日に台湾を離れていたもう一人には、今後の入境を禁止した。【台北・林哲平】
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