
バレーボールSVリーグで、男子の初代王者に輝いたサントリー。日本代表のエース・高橋藍選手(23)が加入し、人気、実力ともに現在の日本バレー界をけん引するチームとなった。
リーグの現状と課題、そしてサントリーが目指す「世界最高峰」とは――。
栗原圭介ゼネラルマネジャー(GM)に聞いた。【聞き手・深野麟之介】
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――今季の戦いぶりをどう見ていましたか。
◆うちは昔から(シーズン後半にかけて)右肩上がりで調整していくところはありました。とはいえ、やっぱり開幕戦で、大阪ブルテオンさんにまずは勝ちたかったのが正直なところです。
(開幕戦でストレート負けを喫して)あの時は、もう全然(SVリーグで)勝てるとは思いませんでしたね(笑い)。もうボロボロで、「このままどうなるのかな」みたいなところはありました。
ただ、徐々に新戦力とのコンビネーションが改善されていきました。優勝できたから言えますけど、試合ごとに成長していったのが大きなポイントだとは思っています。
スタッフがしっかり考え、選手のコンディションを優先してチーム作りをしてきた結果かなと思っています。
――レギュラーシーズンが44試合と大幅に増えたなかで、サントリーはアウトサイドヒッターを中心にいろいろな選手をローテーションしていました。
◆試合数が増えた時点で、負荷の高いオールラウンダーのアウトサイドヒッターは固定では戦えないだろうなとは思っていたので、ある意味、予想通りです。
結果的には(デアルマス・)アライン、(高橋)藍、(アレクサンデル・)シリフカの3人で回したような形でした。そこはもう想定内ですね。
――2025~26年シーズンもサントリーでプレーする高橋藍選手は、契約更新をシーズン中の25年1月という早いタイミングで発表しました。
◆彼は(当時サントリーに入って)1年目でしたけど、うちの中…
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