ハーデンベルガー N響共演やリサイタル 「まるで人生」トランペット協奏曲

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 スウェーデン出身のトランペット奏者、ホーカン・ハーデンベルガーが6月に来日し、オーケストラとの共演やリサイタルで聴衆を魅了した。幅広いレパートリーの中でも現代音楽の演奏に定評があり、多くの作品を初演してきた名手だ。

 6月26日には東京オペラシティ(初台)でNHK交響楽団が主催する現代音楽のコンサート「Music Tomorrow」に出演し、同30日はヤマハホール(銀座)でリサイタルを開催。一連の公演では日本初演となる曲が複数披露された。中でも注目されたのがドイツの作曲家イェルク・ヴィトマンのトランペット協奏曲「楽園へ(迷宮Ⅵ)」だ。

 演奏時間40分弱の同曲の特徴は、独奏者が舞台上を動くこと。演奏しながら舞台の上手から登場し、進行に合わせて立ち位置を変え、最後は舞台の下手に姿を消す。コロナ禍の2021年に作曲され、行動制限など当時の情勢を映すかのように「孤独や人とのつながり」が視覚的にも音響的にも表現されている。この曲を既に十数回も演奏しているハーデンベルガーが語る。

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