JR西の株主優待を市民に還元 京都・亀岡、山陰線復便へ「本気度」

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JR西日本本社=大阪市北区芝田2で、平野美紀撮影 拡大
JR西日本本社=大阪市北区芝田2で、平野美紀撮影

 JR西日本の株主優待券を市民に――。京都府亀岡市は、同社の株式保有で得た優待券120枚を、希望する市民に抽選で贈る。市はJR山陰線の早期復便を求める「本気度」を示そうと、2~3月に計3万5000株を約9867万円で取得。年に1度発行される優待券を市民に還元し、公共交通の現状への関心を高めたいとしている。

 発行された株主優待券は▽JR西エリアの片道運賃・料金が5割引きになる券80枚▽JR京都伊勢丹などでの3000円以上の買い物が1割引きとなる券9枚――など120枚つづりの1冊。受付は9月1~30日。複数の券種を希望できるが、当選は1種1枚とする。

 株主への配当金は年2回支給される。2025年3月期末の配当金は166万2500円で、市はJR亀岡駅の通路の管理費や、JR千代川駅のトイレ清掃費などに充てる。桂川孝裕市長は「行動する株主」を掲げ「要望するばかりではなく、交流人口を増やしたりにぎわいをつくったりする施策を講じる応援も必要だ」としている。【南陽子】

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