兵庫知事、幹部指摘の「意思疎通不全」説明せず 私的情報漏えい問題

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斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2025年6月20日午後4時1分、栗田亨撮影 拡大
斎藤元彦・兵庫県知事=神戸市中央区で2025年6月20日午後4時1分、栗田亨撮影

 斎藤元彦・兵庫県知事らの疑惑を告発した職員の私的情報を県幹部が漏えいした問題で、別の幹部が「知事との意思疎通不全が原因」と指摘したことについて、26日の定例記者会見で斎藤知事は、正面からの説明を避けた。「これまで申し上げている通り、漏えいの指示はしていない」と、質問の意図と食い違う答えに終始した。

 告発文を作成した元西播磨県民局長(故人)の私的情報を元総務部長が県議3人に漏えいした問題について、元総務部長は「知事に指示されたと信じていた」として停職3月の懲戒処分を受けた。だが、処分を決裁した斎藤知事は指示を一貫して否定。今月18日にあった県議会総務常任委員会では、職員局長らが「最終的に知事と元総務部長の間でどんなやり取りがあったのかは分からない」とする一方、2人の間で「ミスコミュニケーション(意思疎通不全)があった」と説明した。

 26日の会見で元総務部長との具体的なやり取りについて再三問われた斎藤知事は「漏えいに関する指示などは私はしていないという認識でずっと答えている」と繰り返し、やり取りの内容や状況の説明は避けた。意思疎通不全を指摘した職員の答弁についても「適切に対応してきた認識に変わりはない」と繰り返した。

 また、現在優勝マジックが点灯しているプロ野球・阪神の優勝パレード開催予定については、「警備費用が高騰している」として、県としての主催には慎重な考えを示した。【稲生陽】

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