社債購入名目で7300万円詐欺容疑、投資会社の経営者ら3人再逮捕

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警視庁本部庁舎=米田堅持撮影 拡大
警視庁本部庁舎=米田堅持撮影

 社債を購入させる名目で現金をだまし取ったとして、警視庁生活経済課は27日、フィリピンの投資会社「S・ディビジョン・ホールディングス(SDH社)」の実質的経営者、須見一(はじめ)被告(45)=兵庫県宝塚市=ら3人を詐欺容疑で再逮捕した。

 再逮捕容疑は、2022年11月~23年2月に共謀して、大阪府など40~60代の男性4人に、フィリピンでの事業で多額の利益を上げているとうそをつき、SDH社の社債を購入させる名目で計7300万円をだまし取ったとしている。

 警視庁によると、須見容疑者らは「コールセンターや新聞事業などで数百億円規模の収益がある。年利15%の利息をもらえる」などと説明していたという。

 須見容疑者らは16年以降、社債販売などの名目で約460億円を集め、そのうち社債の元本の償還や配当金などで約363億円を支出。須見容疑者は残りの約97億円の一部をフィリピンのコンドミニアムや高級バッグの購入など私的な利用に充てていたという。

 グループ全体では年間数千万円~1億円超の赤字で、遅くとも22年11月以降は投資家から得た資金を配当に回す「自転車操業」だったとみられる。

 須見容疑者ら3人を含む9人は無登録で社債を購入するよう勧誘したとして、金融商品取引法違反の疑いで逮捕され、うち7人が27日に起訴・略式起訴された。【菅野蘭】

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