自民党の森山裕幹事長は28日、党本部で「チームみらい」の安野貴博党首と会談した。与党が過半数割れした参院でも多数派を形成する必要があり、与党内には安野氏の取り込みを図るべきだとの意見がある。両氏の会談は臆測を呼びそうだ。
安野氏は会談後、記者団の問いかけに応じなかった。
7月の参院選でみらいは比例代表で1議席を獲得した。初当選した安野氏は毎日新聞のインタビューで、与党会派入りについて「絶対入るとも、絶対入らないとも言えない。可能性を閉ざすことは考えていない」と述べるなど、動向が注目されている。政府側から専門領域のデジタル相を打診された場合も、「得られるもの、失うものを勘案しながら判断する」としている。
自民、公明両党は参院選で大敗し、現状では過半数(125議席)に3議席足りない122議席にとどまっている。【東久保逸夫】
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