英仏独「対イラン制裁」復活措置発動へ 反発必至、核合意崩壊の危機

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イラン国旗=テヘランで2021年6月17日、真野森作撮影
イラン国旗=テヘランで2021年6月17日、真野森作撮影

 イラン核合意の当事国である英国、フランス、ドイツの3カ国は、イランのウラン濃縮活動などが合意違反に当たるとして、国連安全保障理事会による対イラン制裁復活措置を発動させる方針を決めた。複数の米欧メディアが報じた。28日にも安保理に通知する。イランに圧力をかけ、核協議を進展させる狙いがあるが、通知後30日間の審議期間に英仏独が翻意するだけの進展がなければ、制裁が復活することになる。イランの反発は必至で、イランの核開発を制限する「歴史的合意」は崩壊の危機に直面している。

審議期間での思惑

 英仏独の外相は27日、ルビオ米国務長官と電話で協議し、イランに核兵器を開発させない方針を再確認した。米ニュースサイト「アクシオス」によると、英仏独は対イラン制裁を復活させる措置「スナップバック」の発動を「28日に国連安保理に通知する」とルビオ氏に伝えた。

 安保理で通知が受理された後、30日間の審議期間に入る。制裁解除を延長する決議案が期間内に採択されない限り、制裁が復活することになる。2018年に核合意を一方的に離脱した米国が既に独自制裁を復活させているが、…

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