戦争を伝える大切さ「八月の声を運ぶ男」 困難でも後ろ向きにならない決意

戦争を伝える大切さ「八月の声を運ぶ男」 困難でも後ろ向きにならない決意

 戦後80年を迎えた今年、多くのテレビ番組で特集が組まれ、スペシャルドラマも編成された。高畑勲監督のアニメーション映画「火垂(ほた)るの墓」(1988年公開)は15日に日本テレビ系でノーカット放送された。  原作は直木賞作家・野坂昭如の同名の小説。野坂自身、神戸の大空襲を経験している。父は出征中で母を空襲で失った兄と妹が、2人で生き...
/454 上田岳弘 倉田悟・絵

/454 上田岳弘 倉田悟・絵

 画面に向かって話す壁博士の姿を脇から眺めている内に、話を遮り、疑問をぶつけたい衝動に何度となく駆られた。  ディスプレイの中には、布藤さんと、僕と全く同じに見える男性、それから間宮が映っている。僕がいた元の世界の人々だ。僕と全く同じに見える男性はこちらの世界では、「鳥」と呼ばれていた研究者だろう。  世界の混線があって、鳥と僕だけ...
したかったことはしたのか眠る母

したかったことはしたのか眠る母

☆印は秀逸(仲畑貴志選) ☆したかったことはしたのか眠る母 川西 波高し トランプのような上司が辞令で来 海老名 しゃま 解説者感想ばかり述べている 牛久 ひとちゃん 美顔器が「効かぬ」と妻が怒るけど 東京 ワイン鍋 ハガキ代ぐらいは出せる裕福度 宮崎 佐土原ナス 金持ちじゃなけりゃなれない子だくさん 神奈川 カトンボ...
不可解な現実 記憶紡ぐ「探偵小説」 柴崎友香さん連作短編集

不可解な現実 記憶紡ぐ「探偵小説」 柴崎友香さん連作短編集

 <文化の森 Bunka no mori>  作家、柴崎友香さんの新刊『帰れない探偵』(講談社)は自身初の探偵小説。といっても、名探偵が次々と難事件を解決するわけではない。<今から十年くらいあとの話>という一文から毎回始まる七つの短編は、帰る場所を失い、街をさまよう探偵の未来の話であり、不穏な現実世界の今が映し出される。  本書のき...
宿題は秋を見つけに行く散歩

宿題は秋を見つけに行く散歩

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囲碁 アマ本因坊に54歳平岡さん

囲碁 アマ本因坊に54歳平岡さん

 アマチュア囲碁日本一を決める「第71回全日本アマチュア本因坊決定戦全国大会」(毎日新聞社・日本棋院主催、関西棋院後援、クレスコ・スターツグループ・平田博則メモリアル基金協賛)は24日、東京都千代田区の日本棋院で決勝トーナメントが打たれた。決勝は、名誉アマ本因坊の平岡聡さん(54)と東京代表の斉山天彪(たかとら)さん(23)が対戦。...
「バルセロナはカオス」 スペイン人が初めての日本で衝撃 「一番のカルチャーショック」とは

「バルセロナはカオス」 スペイン人が初めての日本で衝撃 「一番のカルチャーショック」とは

 日本は、規律正しい社会と、互いに敬意を払う文化が根づいた国として、海外からも高く評価されています。スペインのバルセロナから初めて日本を訪れたカップルも、日本の日常に当たり前のように根づいていることにカルチャーショックを受けたのだそう。いったい、どのような体験だったのでしょうか。 ◇ ◇ ◇アニメへの親しみから実現した初訪日 スペイ...