日本高校野球連盟は1日、審議委員会を開き、今夏の甲子園大会に出場する未来富山が部内暴力を報告していなかったと発表した。
報告義務違反として日本学生野球協会審査室に同校野球部長の処分を申請。審査室は1日に緊急会議を開き、野球部長を2日から3カ月の謹慎処分とした。
日本高野連によると、今年4月下旬、部員1人が他の部員1人に対して暴力を振るったが、部長は双方が和解して解決したと認識し、富山県高野連に報告しなかった。
チームと当該部員は今夏の甲子園大会に出場できるが、部長は参加できない。被害を受けた部員にけがはなかった。
未来富山は今年3月には部内でいじめがあったとして、日本学生野球協会から1カ月の対外試合禁止の処分を科されていた。
未来富山は通信制の私立高校で、野球部は2018年4月に富山県高野連に加盟した。
部員は富山県魚津市内の寮で生活し、寮に隣接した建物で対面で授業を受け、練習は同県立山町にある球場などにバスで移動して行っている。
今夏の富山大会は決勝で、甲子園出場経験のある高岡商に勝ち、春夏通じて甲子園初出場を決めた。【高橋広之、長宗拓弥】
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