川崎市の民家で4月に岡崎彩咲陽(あさひ)さん(当時20歳)の遺体が見つかった事件で、横浜地検は8月1日、元交際相手の白井秀征被告(28)=死体遺棄罪などで起訴=を殺人罪で起訴した。取材に応じた岡崎さんの祖母須江子さん(68)は、事件の真相が今後明らかになることを望んだ。
岡崎さんは白井被告からのつきまといなどの被害を訴え、2024年12月に身を寄せていた須江子さん宅からいなくなった。約4カ月後に被告宅から遺体が見つかった。「守ってあげられなくて申し訳ない」。須江子さんは毎日、自責の念にかられているという。
被告は黙秘を続けているとされ、死亡に至る詳しい経緯は明らかになっていない。殺人罪での起訴という節目を迎えても、須江子さんの心は曇ったままだ。この日は寺や自宅で線香を上げ「どんなことがあっても最後の最後まで、真実が分かるまでは頑張って戦う」と亡き孫に誓ったという。
県警は内部に検証チームを設け、事件前後の対応が適切だったかどうか調査を進めている。須江子さんは「またこのような事件が起きたら悲しい。警察は少しでもストーカーの対応を見直してほしい」と訴えた。【矢野大輝、宮本麻由】
Comments